今月のGallery / 私の引き出しから


Worksでは、個展、グループ展で発表した作品の中の主なタブローをピックアップして展示しておりますが、
デッサンや水彩画やスケッチなどご紹介しきれない絵がたくさんあります。
このコーナーでは一ヵ月に一回、できる範囲でですがテーマを決めてご紹介したいと思います。



2014年 4月 「Red tears」について






2013年11月末頃、彫刻家Sさんの個展の折のワークショップに参加して、
思いがけず楽しい思いをしました。その制作過程というのでしょうか、その手法に
インスピレーションを受けて作った作品を、今月はご紹介します。
「Red tears」という題で、2013・12/2~12/7 銀座のギャラリースペースQ
[上原二郎を囲む]展という11名のグループ展に出品したものです。






「ワークショップでの作品」



ワークショップでは、アクリルで色が施され、ランダムに穴が開けられた25センチの
紙皿がたくさん、そしていろいろな色の毛糸が用意されていました。好きな色の皿を選び、
適当な毛糸を選んで、髪を止めるピンを針代わりにして、好きなように挿していくだけです。
クレパスも用意してありましたので、自分の好みに従ってゴシゴシ・・楽しい作業でした。
できた作品がこれです。










開いた穴に紐を通す・・この単純な手法にインスパイアされて、平面作品を作ることにしました。
まず、土台の穴のあいたものは、家にある緑色の金網。アバウトに切ってから、白っぽいというイメージが
ありましたのでアクリルで白に塗りました。そこにどんなひもを通すか、白の毛糸だけでは不十分と思い、
薄地のキャンバスやシルクや綿布を細く切って白に塗り、ジョイフルに行って、白と透明のひも類を購入してきました。
そして接着剤やはさみなど、床に広げて準備したのが、下記の写真です。
















ワークショップでやったように、深く考えず、適当に金網にひもをくぐらせてなんとか、
自分のイメージに近いものができました。わかりやすくするために黒の布をバックに
撮影しましたが、展示は白い壁の面に、同サイズの白のキャンバス布をはり、
その上に同サイズのビニール、その上に金網の作品を載せ三層で仕立る予定。
赤い絵の具はチューブ内に溶いた赤の絵の具を入れ、壁面にたててからそれを
切ったので流れたものです。この段階では赤はチューブに入っていました。
















長く使ったビニールなので、絵の具の滴りやら、シルバーの吹付けやら、何だか
わからない汚れなどで複雑な様相を呈しています。2枚重ねることにしました。
これもわかりやすく黒の敷物の上で撮影しています。














最終的にできた作品です。「Red tears」 縦93センチ×横62センチ









 今月のGallery / バックナンバー



2012年 1月 「 ピエロのコスチュームのモデルさん 」


2012年 2月 「 碑のある絵 」


2012年 3月 「 続・碑のある絵 」


2012年 4月 「 水彩で描いた花 ・ 油彩で描いた花 」


2012年 5月 「 スケッチから 」


2012年 6月 「 続・スケッチから 」


2012年 7月 「 続・続・スケッチから 」


2012年 8月 「 インチサイズの絵 」


2012年 9月 「 続・インチサイズの絵 」


2012年 10月 「 人物デッサンーコスチューム 」


2012年 11月 「 人物デッサン 」


2012年 12月 「 富士の絵 」


2013年 1月 「 続・富士の絵 」


2013年 2月 「 個展回顧・・第一回瀬戸栄美子展から 」


2013年 3月 「 続 個展回顧・・第一回瀬戸栄美子展から 」


2013年 4月 「 ギャラリー滴庵 2013・3/18〜3/31 瀬戸栄美子展より 」


2013年 5月 「 個展回顧・・第2回瀬戸栄美子展 」


2013年 6月 「 続 個展回顧・・第2回瀬戸栄美子展 」


2013年 7月 「 ピエロの絵 」


2013年 8月 続「 ピエロの絵 」


2013年 9月 「カタルーニャ地方のスケッチ T」


2013年 10月 「カタルーニャ地方のスケッチ U」


2013年 11月 「油彩で描いた花」


2013年 12月 「個展回顧・第3回瀬戸栄美子展」


2014年 1月 「個展回顧・続・第3回瀬戸栄美子展」


2014年 2月 「ベルリン・ポズナン・パリなどのスケッチ/2009年5月」


2014年 3月 「続・ベルリン・ポズナン・パリなどのスケッチ/2009年5月」



Copyright (C) 2011-2013 Emiko Seto All Rights Reserved.